図書館で借りた「菜根譚」の読み方 ひろさちや

わたしは、ときどき人から「お忙しいようで」とのことばをいただく
そのとき、どう返事してよいかわからなくなる。
なぜなら、”忙”という字は、「心を亡くす」と書く
たしかに忙しいときには、こころを亡くしている。
それがために、知らず知らずのうちに他人を傷つける言葉を言ったり悲しませることを
したりしてしまうのだ。
「忙しそうですね」
と言われたら、わたしは危険信号が点ったと考えることにしている

職場で毎日のようにそのように言われている私は、この文を読んで
ひどく心打たれた
忙しいを美徳としていただけに、これはかなりショックである

誰かが言っていた、「人の為」と書けば”偽”になる。人=他人世間を意識すれば
どうしても「偽」になるわけだ。仕事はまず、自分のためにするものである。
そのことを忘れてはならない。