ハイビジョンステージ 「敦 ―山月記・名人伝―」

朝8:00からやっている。

作家・中島敦の世界を野村萬斎が舞台化した話題作。
中島敦の文学作品の中から、名作として名高い「山月記」と「名人伝」の二作品をご覧いただく。「山月記」の主人公、虎と化してしまう李徴に挑むのは、芸歴70年を超えていよいよ円熟の芸境に達した狂言界の至宝・野村万作。美しい日本語・身体を通して狂言以外にも高く評価されてきた万作の存在感が、研ぎ澄まされた中島敦の文体を体現する。また「名人伝」は萬斎、万之介、石田幸雄が究極の悟りにいたる弓の名人・紀昌の物語を描き出す。
(2005年9月 世田谷パブリックシアター

【原作】中島 敦
【構成・演出】野村萬斎
【出演】野村万作野村萬斎、石田幸雄、野村万之介 ほか  NHKBSオンラインより

   

http://www.google.com/search?lr=&ie=UTF-8&oe=UTF-8&q=%E6%95%A6%20%E2%80%95%E5%B1%B1%E6%9C%88%E8%A8%98%E3%83%BB%E5%90%8D%E4%BA%BA%E4%BC%9D%E2%80%95
敦 ―山月記名人伝― - Google 検索

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E6%9D%91%E8%90%AC%E6%96%8E  野村萬斎 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E6%9C%88%E8%A8%98  山月記 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E4%BA%BA%E4%BC%9D  名人伝 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%B3%B6%E6%95%A6  中島敦 - Wikipedia
これを機にあれこれ調べていると「青空文庫」に行き着いた
http://www.aozora.gr.jp/index.html 青空文庫 Aozora Bunko

http://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/624_14544.html 中島敦 山月記
http://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/621_14498.html 中島敦 名人伝

ところで、ハイビジョンなので我が家では録画できません。
名人伝の後半では実況のカメラワークに感嘆している。
NHKに再放送を望むか、だれかのご厚意にすがるしかないか?

追伸:長いカーテンコールにびっくりした。また、そのとき分かるのだが、観客席との距離の近さに驚いた
前半の山月記ではこの記事を書きながら脇見していたので、見逃しも多かったが
後半のとくに9:30過ぎからは、前記の青空文庫を見ながらの鑑賞で、本文の一字一句が忠実に再現されており
驚嘆した。以下青空文庫より引用

至為(しい)は為(な)す無く、至言は言を去り、至射は射ることなしと。
(中略)
その後当分の間、邯鄲の都では、画家は絵筆を隠(かく)し、楽人は瑟(しつ)の絃(げん)を断ち、工匠(こうしょう)は規矩(きく)を手にするのを恥(は)じたということである。

この本文終了後、冒頭にも登場した「敦」に扮した野村萬斎が「生死感」についてあれこれ述べる。
すばらしかった。