安井曾太郎

日曜美術館を月曜日に見る
土曜日の美の巨人たちとかぶっていた
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/picture/f_index.htm
KIRIN〜美の巨人たち
画学生には彼の初期の木炭デッサンが神話化されている。
そのまま普通にやっていけば・・・とも思う
安井曾太郎さんの生きた時代は「セザンヌ」との衝撃的な出会いなしには語れない
彼の「リアリズム」とは、日本のもっていた伝統と当時の日本が追い求めていた理想というか
近代性みたいなものとの葛藤のように感じる

非常にくだらない推測だが、価値の多様性が認められた今日だからこそ言えるのだろうが
初期のデッサン力を駆使し、古典主義的な油彩画、北方ルネッサンスなどの作品
さらには岸田劉生のように日本画に傾倒すれば・・・・・とも思ってしまう
あるいは、恩師=浅井忠のような迫り方はできなかったのだろうか?

この世代の油彩画に見られる
日本的な落ち着きのある?フォービズムっていかにも、金持ちが「モダンな」応接間に
飾る「油彩画」というレッテルが似合う
まさに、「醤油味の油彩画」というネーミングは見事だった

もはや安井曾太郎のような「日本人」はいなくなってしまったのだろう
というよりも、安井曾太郎の油彩画が似合う「応接間」は少なくなってしまったのだろう
だからあれこれ言えるのだろう
随分失礼なことを書いたかもしれない ご批判を甘受します
http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2007/paris/paris_ja.htm
東京藝術大学創立120周年企画 パリへ―洋画家たち百年の夢〜黒田清輝藤島武二藤田嗣治から現代まで〜