残念な教員

前半に惹かれて購入。
多くの書評どおりのできばえで、後半に大きな失望感。
残念な本だった。
内部告発的な要素もあり、同業者から見れば嫌悪感をもつ表現も多い。
前掲書の「教育の経済学」P15にこう書いてある

どこかの誰かが子育てに成功したからといって、同じことをしたら自分の子どもも同じように成功するという保証は、どこにもありません。・・・子ども成功にはあまりにも多くの要因が影響しているのです。

残念な教員 学校教育の失敗学 (光文社新書)

残念な教員 学校教育の失敗学 (光文社新書)

これは一人一人の教員の人生にもいえることで、著者の価値観のみで、残念な教員を断罪することができるだろうか?
全員が著者のような教員になればよいのだが、そうは無理だろう。
はてなの書評は私以外の8人はおおむね好意的
アマゾンの書評のほうが自分は支持したいものが多かった

ところで、失敗学とあるのだが、著者の豊富な読書量ならば、畑村洋太郎さんの本を読んでいるのだろうが
失敗学というネーミングの使い方に気になるものがあった

失敗学のすすめ (講談社文庫)

失敗学のすすめ (講談社文庫)

失敗学 - Wikipedia