東京旅行2016夏

夏の最後に妻と二人で東京旅行に出かける。この所の定番で姉に老父母を任せる。
27日の土曜日の10時過ぎに新幹線に乗車、12時頃には東京に着く。
今回の主たる目標は、日頃行かないちょっと離れた美術館へ行くこと。もう一つは五郎さんの追体験である。
美術館探訪でいつも困るのは月曜日の休みが多い事である。
そのため、代休日に意を決して日帰り旅行を考えても、なかなか実現できない。
今回は目玉となる東京での展覧会はない。
惜しくもルノアールの風景画を展示したのは、先週終わっていたため、
日頃行けない千葉県の川村記念美術館と、ホキ美術館を訪ねるチャンスが巡ってきた。
どちらも一度は訪ねたい個性的な美術館である。特にホキ美術館は、最近別冊「太陽」を書店で見かけ、
気になっていただけによい機会となった。しかも、月曜日の開館というのがよろしい。これで、土日連泊という作戦だ。
さて、出発前日恐る恐る食事の予約を入れてみたら、なんと取れてしまった。
土曜の夜は、じゃがとろで一躍名を馳せた「珍々」。
日曜日の夜はラムミントカレーの「カマルブール」である。どちらも5月に断られた店だ。
しかも、あの毛沢東スペアリブが新丸の内ビルの提携店で食べられるという情報もつかんだので、期待大である。


さて、初日の昼食は有楽町、いや銀座のインド料理店「クルガオン」。

台風の影響もあってか涼しさを感じる。
人も疎らなビジネス街を通り抜け、幾つかのカレー有名店をチェックしながら、
たどり着いたらなんと、3組ほど待っている満席状態。
1時近くなり、着席。ホリデーランチを注文。
チキンかチーズクルチャを選択というのが面白い。

当然のようにマトンのたっぷり入ったカレーを注文。

大いに満足。幸先のよいスタートとなる。

いつもなら、都内の美術館がほとんどで電車の時間など気にした事がなかったのだが、
さすが今回の美術館は、アスセスには注意が必要で、綱渡りのようなスケジュールとなった。
というのは、夕食の予約時間が決まっているからである。

物は考えようで、そのためによく考えることもできたのである。
東京駅から総武線快速で途中乗換えにまごつきながらも佐倉駅に到着。
無料送迎バスがあるのが嬉しいが、のりそびれると大変。

なんとか乗車できたが、なかなか辺鄙な所で、DICの研究所の隣らしい。
噴水のある豪奢な池があり、手入れの行き届いた芝生など、美術館の経営方針が滲み出ている。

所蔵品は1000あるとの事だが、どんな間隔で入れ替えているのか知る由もない。
ただ、ここの看板作品となると、なんといってもマークロスコであろう。
館内は、今だに撮影禁止というスタイルには閉口する。
記念はがきの売れ行きに影響するのだろうか?
私もその戦略にのって、やむなくはがきを買ったが、旅行バッグにもまれヨレヨレになってしまった!

これを見るために電車に揺られて2時間ちかくかけてやって来たわけだ。
その期待に十二分に応える作品であった。
フランクステラもよかったが、意外にちょくちょく見られる。

ポロックは小品であり大きな部屋の片隅で泣いていた。
かえりの送迎バスは、定員きっちり載せて、スタート。
女性の一人あるいはグループが多かったのには随分驚かされた。