- 作者: 浜井浩一,芹沢一也
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/12/13
- メディア: 新書
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1月7日に購入して、ここ3日ほどで読み終えた このところ読んだ本の中では傑作中の傑作である
オシテオサレテというnikubetaさんの日記で紹介されているのがきっかけである
(詳しくはこちらを参照されたし いつも感心させられる)
http://d.hatena.ne.jp/nikubeta/20070102
犯罪の検挙率が下がっているのは、母数である犯罪の認知率が上がれば当然
という指摘は目から鱗であった
ひところ大学生の学力低下を嘆いた人がいたが
誰でも入れるようになった大学だから当たり前なのに・・・・・
それと多少相通じるところを感じた
是非多くの方に読んでいただきたい本である
出入りの書店の店員にも今日さっそくすすめた
<彼はこの本知らなかった>
地域防犯活動についてもP181にこう記されている
現在「子どもの安全」という題目のもと、先に見たように治安関連の措置に多くに予算がつけられているが。だが、例外的な事件を一般化することで注ぎ込まれる予算は、はたして適切なものなのか。それは、いたずらにセキュリティ産業を肥えさせるだけではないのか。あるいは、現在のようなセキュリティは、具体的にどの程度の防犯効果が期待できるのか。結局のところ、単に不安を煽っているだけではないのか。
こうした事柄が議論されることなく、単なるイメージや感情に基づいてセキュリティが強化されるならば、そのとき生まれる社会は結局のところ、誰にとっても生き難い息苦しい社会でしかないはずだ。排除されるのは誰か?
しかも、そうした社会は犯罪に強いどころか、以下に見るように社会的弱者にきわめて不寛容な社会である。
なお、著者の芹沢一也さんのブログも覗いてみた
文庫でたくさん出ているので読んでみたい
http://ameblo.jp/kazuyaserizawa/ 芹沢一也blog 社会と権力
丁寧にブログで取り上げた方へのお礼を書かれている 人柄のすばらしさを感じる
また、編集者の女性もブログを作ってみえるようです
http://ameblo.jp/hiromiyasuhara/ 女子リベ 安原宏美--編集者のブログ