里山問題

昨日から気になった、平針里山問題
案の定、業者が名古屋市を相手に提訴
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2010021502000207.html

5億円足りなくて、名古屋市は断念したのに
さらに、5億円要求されてしまった!

教育施設を予定していたのは地元では有名な進学塾の「名×研」らしい
ここに私立小学校を建てる予定だったという

この話は現在の市長の前の方がいろいろとすすめていたのでは?
COP10にしろ、この話にしろ
前世代の申し送りはどのようにされていたのか?市民としても気になるところだが

ちなみに、新聞記事はすぐに蒸発するのであえてここに引用させていただく

2業者が名古屋市提訴、5億円賠償求める 里山問題
2010年2月15日 夕刊
 開発か保全かで揺れた名古屋市天白区平針地区の山林など約5ヘクタールをめぐり、市が不当に開発許可を遅らせたため宅地造成などの計画が頓挫したとして、土地所有者の開発会社シィールズ(同市名東区)など2社が15日、市に計5億円の損害賠償を求める訴訟を名古屋地裁に起こした。
 訴状によると、2社は2009年4月21日、市に開発許可を申請。都市計画法に適合する内容だったのに、市は同年5月、この土地を里山として保全したいとして、同年12月22日まで許可を先延ばしした。この影響で、2社は宅地造成や教育施設建設を予定していた業者との売買交渉が決裂したと主張する。
 市は2社から土地を買い取る方向で話し合いを続けたが、金額が折り合わず断念した経緯がある。原告代理人の松永辰男弁護士は「里山保全は結構だが市民に犠牲を払わせてはいけない」と話した。
保全の道探ったが
 <河村たかし名古屋市長の話> 市としては、(10月に開かれる)生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で里山保全をアピールしながら、その同じ場所で、里山を開発するような恥ずかしいことはできない。財界や銀行、国に何とか保全の道がないか、働きかけてきた。最後は万策尽きて開発を許可したが、この間、業者の了解を得て、お待ちいただいた。

ちなみにこの記事も貼り付けておこう
平針里山開発を許可 http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/091223_2.htm

平針里山開発を許可
 開発か保全かで議論になっている名古屋市天白区平針里山について、河村たかし市長は22日記者会見し、業者側が申請している宅地開発を許可したことを明らかにした。河村市長は同日夕、市長応接室で業者と面会した。終了後、「市の鑑定額と業者側の希望額との差5億円の壁は厚かった。何とか残そうと努力してきたが、万策尽きた。これ以上引き延ばせば損害賠償が発生し、市民に迷惑がかかる」と申請を認めた理由を説明した。

 一方、業者側も記者会見し、許可が半年間遅れたことによる金利負担分などとして、市に対し、1億円余の損害賠償を求める訴訟を年明けにも起こす考えを明らかにした。

里山保全は完敗 COP10控え「残念」
開発が許可された愛知県運転免許試験場(上)近くの里山名古屋市天白区で、本社機から)=高橋はるか撮影
 来秋に名古屋市で開かれる「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」の目玉にしようと、市が買い取りを目指していた同市天白区平針里山について、河村たかし市長は開発許可を認める苦渋の決断をした。国や経済界にも協力を求めたが、保全の動きは盛り上がらず、「民間の事業をこれ以上妨げるべきではない」との声が強まり、外堀を埋められた格好だ。

 「全力を挙げて取り組んできただけに残念だ。減税が通って浮かれていてはダメ。これを教訓にしたい」。いつもは強気の発言を繰り返す河村市長は記者会見で、言葉を選びながら、慎重な物言いに終始した。

 河村市長は臨時議会後、開発を申請している不動産会社「シィールズ」(名古屋市名東区)の加藤常文会長らと面会。河村市長は頭を下げ、許可が遅れたことへの理解を求めたという。

 問題の里山は約5ヘクタール。シィールズが買収し、今年4月、宅地や私立小学校の用地として開発を申請していた。通常は申請から約1か月で許可されるが、河村市長は「COP10を控え、市が買い取りたい」と許可を出さなかった。

 シィールズの提示価格は25億円で、市は「鑑定価格の19億5000万円」として折り合わなかった。河村市長は「全国から寄付を募る」という考えも示したが、シィールズは「25億円で買い取るか、開発許可を出さない場合は提訴する」と迫っていた。

 開発許可を受けた加藤会長は「これまでの金利や固定資産税、違約金などは1億円。市に請求する」と話した。これに対し、河村市長は「行政指導の最中だから、損害賠償は発生しないのでは」としている。

 一方、保全を求めていた市民グループ平針里山保全連絡協議会」の宗宮弘明代表は、「COP10のホスト市が開発許可を出したのは許せない。開発許可の取り消しを求める訴訟を検討したい」と述べた

また、これも貼り付けます
平針里山「保存」から急転「開発」のナゼ?−JanJanニュースhttp://www.news.janjan.jp/area/0912/0912234702/1.php

既に業者側の開発申請は受理されており、認可され次第、すぐ開発を始めるところまで計画は進んでいた。これに対し河村市長は「考慮中」としていたが、業者側は「申請が認められなければ損害賠償を求める訴訟を起こす」と当局に決断を迫っていた。

 名古屋市は2社に鑑定を依頼した結果、当該地を時価19億5千万円と認定し11月末から買収交渉に入った。業者の言い値は当初29億円だったが、その後26億9千万円となり、最終的に25億円となった。この要求に河村市長は「差額5億5千万円は民間から寄金を募り不足分に当てたい。ただし目標に達しなかったら開発されてもしかたない」と申し入れた。