ケーテ・コルヴィッツに会えるとは!

さて、2階に降りるとなんと、ケーテ・コルヴィッツの《農民戦争》全7点があるではないか!

いつの時代もアーティストたちは、苦境から立ちあがり戦う人たちに対して、共感に満ちた目を向けるものです。戦いの結果が敗北であったとしても、いや敗北であればなおさら、アーティストたちはその意味を、感じとれるものにしようとします。
 さて、ここは本来1970年代以降の作品を展示する部屋ですが、今回は特別に、20世紀前半を代表する作品のひとつであるケーテ・コルヴィッツの《農民戦争》全7点を展示することにしました。それとあわせて、舟越保武の《原の城》(1971年)を、つまり日本の歴史上最大の農民一揆ともされる島原の乱に着想を得た作品を見てほしいためです。

MOMAT コレクション | 東京国立近代美術館