下絵の検討

若冲の玄圃瑤華(ゲンポヨウカ)の蛙君にチャレンジしたが、全く歯が立たず敵前逃亡。
一人前の彫り師にはそうそう叶うものではない。

次なる画題はオリジナルで勝負と考え
少し前に撮影した「向野橋」をモチーフに考えた
しかし、この図柄は木版画には不可能であると思う
細かすぎるのだ

これまでヴァロットンを3枚彫り、うち1枚は先月から今月にかけて彫り終えた
彼の版画を模刻して感じたのは、版画に適した絵画表現であること
芸艸堂の制作過程を見ると非常に感動する

ヴァロットンの木版画

桜の無垢の板で彫れるる技量が、命のあるうちに身につくであろうか?
おそらく不可能だろうが
これは寿命との相談である
何とかしたいものである
これが残された人生の夢かもしれない
それまで、ぼちぼちシンプルな図柄で修行しよう