その昔、大学二年の頃に日本に無期限貸与という形で返還された戦争画の公開が大きな話題になった
なかなか当時の記録はネット上では残っていないようだが、
一昨年8月の再放送されたHVSP「さまよえる戦争画――従軍画家と遺族たちの証言」の記事から読み取れる
実は今に残る153点の戦争画は、戦後一度だけ一括公開される計画があった。修復の終わった1977年のことだ。画家と遺族の承諾のあった絵を一括公開する企画が立てられたが、政府と一部遺家族の反対圧力により公開予定の前日になって突然官庁の判断で中止が決定された。その理由は、日本軍国主義が銃剣と土足で踏みにじったアジア太平洋諸国からの予想される批判を回避するためであった。
折から美術手帖の特集号(これだけは未だに家のどこかにあるはずだが)も発行され、いろいろと記事を読むことで、いろいろと考えさせられた。
菊畑茂久馬さんの「フジタよ眠れ―絵描きと戦争 (1978年) 」など、さまざまな本を読んだものだ。
さて、ようやく本題だが、今朝の日曜美術館は宮本三郎であった。
失礼ながら、この手の美術番組ではなかなか取り上げられない画家である。
始まる前、何かがあるだろうと思い番組を見始めた
裸婦と戦争 画家・宮本三郎の知られざる闘い|NHK 日曜美術館