虐待死に思う

また虐待死のニュースである
児童相談所の会見がTVに流れる

過日滝川一廣氏の本を数冊読んだ

  1. 「こころ」の本質とは何か (ちくま新書)

    「こころ」の本質とは何か (ちくま新書)

  2. 「こころ」はだれが壊すのか (新書y)

    「こころ」はだれが壊すのか (新書y)

そのなかに
「虐待死が起きるとメディアあげて騒いで、親への弾劾はもちろん、児童相談所はなにをしてたんだとばかりに叩きますね。所長や行政の担当責任者が記者会見で追及され、議会では「二度と起こさない」と答弁させられます。この負荷はすべて現場に下りてきます。虐待死を起こさぬことが至上命令になり、地道に粘り強く間邁を解決するいとまは許されず、とにかく「保護」とならざるをえません。いまや児童養護施設は満杯状態ですけれど、わたしたちの社会がその施設に与えているスタッフ数や生活条件がいかに貧しいものか。施設の中でその子どもたちがどう荒れているか。スタッフがいかに疲れ果てているか……。」

同感であるとともに
正義感をたぎらせてTVがあおる姿にこそ
多少の憤りすら感じる