第3回 規範意識・家族・地域教育再生分科会(第2分科会)

生々しい議論が公開されている
あのときはヤンキー先生こと義家さんがやけにTVに露出しまくって
マスコミもここにある議論をどこまで伝えきれたのだろうか?
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/kaisai.html
教育再生会議-開催状況の:
平成18年12月8日 17:45〜18:45 20:15〜22:30を読んでみたい

4.「学校の規律を乱した子供に対してルールを守ることの大切さを教える」に
ついて
(義家委員)
「生徒に対する体罰禁止に関する教師の心得」について。現在、対教師暴力は過去最高。以前、体罰はあったが、大きな問題にはならなかった。教師の言うことに従わないと幸せな人生はおくれないという神話があった。今その神話が崩れた中で、教師が生徒をコントロールできていない。この心得を読むとそれも仕方ないと分かると思う。この通達の見直しを検討する必要がある。また、悪質ないじめについては出席停止にすべき。いじめを理由にした出席停止は5年間で12件しかないが、いじめを理由にした転校は1829件ある。今のいじめ指導は被害者が転校して終わり。体罰になるので踏み込めない現実がある。まず、この心得の見直しを。そして、規律を守るためにどこまで教師ができるのかについて踏み込んでいく必要がある。過去最高の対教師暴力があるので、国民的コンセンサスは得られると思う。このままでは先生がつら過ぎる。

(小野委員)
教育的指導を教員が出来る様にしないといけない。暴力をとめる措置は教師に認める必要があると思う。反対はでると思うが、義務教育であっても留年はあっていいと思う。

(門川委員)
以前は半分は登校しないと進学できなかったが、今は1日も登校しなくても親や子の願いを受けて進級、進学を認めている状況にある。

(義家委員)
高校中退の数が減らないのはそういう理由。それで高校に行っても続かない。

(渡邉委員)
卒業させなさい、という文科省の指導なのか。卒業させる理由がよく分からない。留年ではないのか。

(小野委員)
義務教育だから、教育を受ける権利を奪ってはいけないという事が多分ある。

(品川委員)
不登校の場合、不登校の児童生徒が通う教室を持っている自治体もある。そこで学習を支援している場合もあるし、ただ通っているだけということもある。指導内容は自治体によってさまざまだ。ただ、取材を通じて、その子のニーズに応じて指導するのではなく、とにかく卒業させればいいと考えているのではないかと見受けられる教師もいると痛感する。

(小野委員)
不登校の場合は登校できない事情があるからまだ理解できる。暴力をふるって、授業の妨害を繰り返している子供に対して、退学はできないし、留年もできないし、対抗措置が無い。一方で義務教育なので、その子供は学校に行かなければならない。

(野依座長)
それはおかしい。国民の皆さんも、それはおかしいと思ってくれるだろう。

(陰山委員)
留年になってもその後が問題。

(門川委員)
京都に夜間中学校がある。義務教育に行くことができなかった人の学校だが、今はほとんど、在日外国人の方の学校になっている。今の制度では未就学者がいないことになっている。来年度から不登校の子供も通う学校にする。

(小野委員)
暴力を繰り返す子供に対しては何らかの懲戒処分が必要。

(葛西委員)
秩序を維持することは教育の大前提。他の子供たちの教育が妨害されてしまっては本末転倒である。有効な手立てを考えることが必要。

(品川委員)
問題行動という言葉の概念が曖昧。何をもって問題行動とするのか。教師から見て暴れている子供、理解できない子供はみんな問題行動になる。ところがLD や ADHDアスペルガー症候群などのある子供たちのように、本人はうっかりやっていたり、気がついていないだけなのに、それを第三者から見ると問題行動といわれ、責められるケースは多い。そういう子供たちが現実に学校に来るなと言われている。また、登校させないように保護者に自主規制させる学校もある。虐待されていたり、愛着障害を起こしている子供も、SOS として暴力を振るったりする。だが現実は子供たちの背景に気がつかず、暴力行為は問題行動とされ出席停止になっている。一方、出席停止を導入したアメリカでは犯罪が増えたというエビデンスがある。まず大事なのはクラスのマネジメントをどうするかを具体的に考えること。そして、科学的にエビデンスがある対立解決プログラム等を先生に教え予防的なプログラムの導入を図る。出席停止にしても、アメリカのようにオルタナティブスクールがあればまだいいが、ない以上問題は何も解決されない。反社会的な行動へのリスクが高まるだけだ。
(義家委員)
教育的見地からの出席停止である。

(小野委員)
まじめに授業を受けたいと思っている子供を守ってやることも必要。問題行動をおこす子供は別のところで指導する。

(葛西委員)
他の子供たちに妨害という形で損害を与えるものについては、緊急避難として一時的に出校停止とする。

(小野委員)
そのクラスではなく、他のところで指導する。

(品川委員)
学校に来させていないという現実がある。少年院の子供たちの多くは学校に来るなと言われた経験がある。そのあたりを慎重に考えないと、再生にはならない。

(葛西委員)
これは、緊急避難として一時的に出校停止というもの。しかし、二番目に書いてあるように特別の教室を作ってより手厚くきちんと指導するということが大切。

(海老名委員)
昔は、問題児を集めて、授業する特殊学級があった。

(池田座長代理)
排除するのではなく、教育的見地からやるということ。

(品川委員)
そこは誤解のないように文言を徹底しないといけない。発達障害のある子供だけではなく、虐待された子供などについても、教師は背景を知らず理解せず、ただ暴れているという実態しかみない。少年院にいる子の多くがなんらかの虐待経験があるのが現実だ。問題行動、反社会的行動について定義しないとメディアや世間の人は誤解するだろう。私が取材しているような子供たちは行き場がなくなってしまう。

(門川委員)
趣旨としては理解でき賛成。「規律を確保するために社会奉仕」とあるが、「心を育み、規律を確保するため」とかにした方がいい。また、「厳しい対応を取る」を「厳しく対処するとともに、これらの子供に対しては、関係機関が緊密に連携・協力しサポート体制をとるなど、徹底して指導しきる」にしたら趣旨が生きる。

(品川委員)
どうしても出席停止をいれるのであれば、「緊急避難的」に出席停止、としてほしい。ゼロトレランスが一時的に効果があることは、エビデンスのあることだからだ。でも問題行動という表現とは一緒にしないでほしい。

(渡邉委員)
出席停止という言葉は使わない方がいいのでは。誤解される。出席停止というと、先生の逃げ場になるような気がする。

(義家委員)
私が勤めていた高校では謹慎処分がないと教育は成り立たなかった。

(渡邉委員)
それは学校に来させていないのか。

(義家委員)
例えば牧場に預けることもある。指導が終わるまで教室には入れない。

(品川委員)
出席停止はラベリングになる。いじめる子といじめられる子が逆転する可能性もある。

(義家委員)
出席停止を何の為にするのか、その後具体的にどう対応するのか理解できないで、ただ駄目な子を出席停止にするようであれば、やらない方がいい。教育の為にすること。

(渡邉委員)
学校の別の教室にいるのは駄目なのか。

(義家委員)
それも出来るが、現在の学校の状態では先生は余っていない。別の教室にいたところで、学校のなかで放牧しているのと同じ。サポート体制が必要。また、家庭も駄目な場合がある。私がいたところでは、地域に協力してもらった。牧場、畑に預けた。

(品川委員)
そういう受け入れ先があればいいが、現実にはそういう受け入れ先や指導先が無い。出席停止になれば放置されるだけだ。

(義家委員)
いじめられた子をどうするか、いじめで自殺する子もいる。そういう子はどうするのか。

(小野委員)
出席停止は法律改正をして、手続きをきちんと踏めば、出来るようになった。手続きを踏む必要があるので、かえって使われなくなった。

(品川委員)
手続きを踏まずに出席停止にしているケースも現実的には結構ある。家庭にも居場所がない、学校も来るなでは、どうしようもない。

(渡邉委員)
教育放棄は絶対にしてはいけない。「来るな」で切れてしまったら終わり。

(義家委員)
その結果として、怯えている子を守らない事も教育放棄だと思う。

(渡邉委員)
学校には来させて、閉じ込めればいいのではないか。

(小野委員)
そのための教員を確保することが必要。

(渡邉委員)
どんな緊急でも子供との糸を切ってはいけないと思う。

(義家委員)
出席停止は自分の教室の机に座ることを停止することを言う。出校停止ではない。別教室で指導することも出席停止。

(渡邉委員)
学校には来させるのならばいいと思う。

(池田座長代理)
学校の中で、誰かが責任をもって指導する。私立では校長が直接面倒を見たりしている。

(事務局)
法律に出席停止という言葉があるが、法律上の出席停止は学校に来させないという意味。これを読めば先生、教育委員会の人は学校に来させない事と取るだろう。

(渡邉委員)
それは反対。

(門川委員)
教師が親、地域、関係機関と連携し、指導する必要がある。女性の教師が生徒から暴行を受けたときなど、警察に届け出るように、と言っているが、実際はなかなか届け出ない。抱え込んで指導しようとする姿勢は良いが、限界を超えていく。そうすると学校が荒れていく。別室指導、出席停止、警察への被害届も含めて厳しい対処、ということが書いてあると思う。教育の一環としての取組であり、排除の論理はだめ。例えば警察とも連携して子供の立ち直りを徹底して指導することが大事。

(品川委員)
それは問題行動ではなく、反社会的な行動なのではないか。反社会的な子供を緊急避難的に出席停止にしたり、警察に連絡する事は分かる。問題行動の子供というのは、すごく主観的で曖昧。

(白石委員)
問題行動が誰にとっての問題行動か、またそれを誰が認定するのか、ということが重要。子供の断片的な行動を見て、問題行動と決め付けてしまうこともある。問題行動は環境や処遇と関係があり、一時的なものを捉えて問題行動としていいのか。書き方に工夫をしていただきたい。誰がやるのか、誰の協力を得てやるのか、ということをもっと整理していただきたい。

(義家委員)
出席停止はあくまで最終手段。それが出来ないなら、荒れている学校は教育できない。

(渡邉委員)
私が反対するのは、子供と誰かが繋がってあげることが必要だと思うから。

(義家委員)
出席停止にしても本来は親にまる投げするのではなく、家庭訪問をしたり、反省文を書かせたり、クラスとの文章のやりとり等をしないといけない。しかし、現在の多くはただ停止して親にまる投げしている。

(海老名委員)
だから、特殊学級を作っていただきたい。先生を増やしていただきたい。

(義家委員)
この子たちに怯えて、学校に来る事が出来ない子供たちもたくさんいる。その事実をどうするのか。

(葛西委員)
大多数の子供たちの教育環境を守ってやることも義務。

(渡邉委員)
校長室に閉じ込めればいいのではないか。

(義家委員)
閉じ込められないケースもある。そこまで学校に求めるのか。

(品川委員)
出席停止するのかそうでないか、と考えるのではなく、エビデンスのある予防的な指導プログラムとセットで考える必要がある。新しい教室を作ったとしても、そこでどうするのかを考えないと。出席停止しても問題は解決しないし、ただ閉じ込めるだけでも駄目。

(小谷委員)
反社会的な子供を扱う学校もあるのでは。いきなり警察ではなく、そういう学校への転出、転校としたらどうか。

(品川委員)
義務教育ではそういう学校がない。公立ではない、私立にはある。

(小谷委員)
それを作っていただきたい。

(葛西委員)
そういう学校があったとしても、そのような特別な学校への入学には手続きに時間がかかるので、緊急避難的に警察を使うことになるだろう。放置すると、他の生徒や先生にまで悪影響を及ぼす。大多数の子供の教育環境を守ることが必要。理想論だけ言っても無責任になる。守るべき子供は守り、問題行動をおこす子供については見捨てずに別の対応を考える。緊急避難的措置は必要だと思う。

(品川委員)
緊急避難と書かないと現場で誤解を生む。

(葛西委員)
問題行動と反社会的行動を区別すべき、というのも分かる。問題行動は幅広いが、反社会的行動の場合は登校停止とすることはあり得る。

(門川委員)
問題行動という部分は抜いた方がいいのかもしれない。

(義家委員)
公教育である以上、多くの子供の教育を守ってやることが必要。また、先生も命がけ、こういう子供たちは無茶苦茶やるので本当に恐ろしいと思う。

(渡邉委員)
教師は命がけだと思っている。教師は絶対に逃げてはいけないと思う。これでは教師に逃げ場を作ってしまう。

(葛西委員)
言うのは易しいが、全教師の資質を渡邉委員の求めるレベルにするのは、極めて難しいと思う。また一人で戦うのは難しい、組織でカバーする仕組みを構築していかなければならないと思う。

(品川委員)
アメリカには出席停止にして学校と切れてしまってから、反社会的行動を取る子が増えたというデータがある。だから出席停止については非常に慎重に考えたい。

(義家委員)
慎重にしなければいけないのは良くわかる。しかし、その子のせいで出席できない子供もたくさんいる。その子達がどうやって出席できるようにするのかも考える必要がある。

(陰山委員)
「厳しい対応をとる」という表現が誤解を生む。罰という印象を与える。出席停止はあくまで指導方法の一つ。「厳しい対応をとる」というところを削って、出席停止を含め、あらゆる指導方法をとる、ということにしてはどうか。

(池田座長代理)
教育の原点は愛情。教師が生徒に対する愛情を持ち続けて、出席停止としても愛情を持ち続ける。結論はあずかり、今日の議論をもとに、もう一度文章を組み立てたい。

(陰山委員)
出席停止をせざるを得ないような家庭は、非常に良くない家庭。反社会的な親。そこに預けることもかえって怖い。様々な指導の中で、出席停止が相応しいと思ったら、やりましょうでいいと思う。最後の手段というニュアンスは与えない方がいい。

(品川委員)
出席停止を入れるのであれば、「居場所を作る」等の一文を入れれば違ってくる。

(小野委員)
別途教育をするということをしっかり書いていく。

(品川委員)
出席停止は緊急避難としては意味があると思うが、悪用されるケースがある。

(陰山委員)
再生会議の名の下に、明日から出席停止をやるところがあるかもしれない。

(野依座長)
国立で問題ある生徒を指導する学校を作れないのか。

(池田座長代理)
教師を増やして、タスクフォースで巡回させることは可能か。

(義家委員)
体罰禁止に関する教師の心得」に書いてある現状がある。ぶつかっていければいいが、やれない。

(陰山委員)
体罰禁止に関する教師の心得」は問題。この内容は研修で必ず教えられる。

(渡邉委員)
この心得を変えて、座長の提案のような施設を作るという方向で、今の出席停止の制度を変えて行く、というメッセージが出せれば素晴らしい。

(葛西委員)
この心得では、先生に何の対抗手段もないのでどうしようもない。先生はどこまでやっていいかという限度をきちんと明記すべき。

(小野委員)
暴力を止められるようにしなければいけない。

(中嶋委員)
反社会的な行動を止めるのは、警察以外では無理なのではないかという気がする。

(葛西委員)
いきなり学校から警察に飛ぶのは、ギャップが大きい気がする。警察は万策尽きた後の最後の手段とすべき。

(陰山委員)
ここで問題になっているような子供は小学校の中学年くらいに既に芽を出している。その段階で見過ごしている。普段から、きちんと指導することが大事。あまり大きくでると、どうしても罰としての出席停止と受け取られてしまう。

(葛西委員)
クラス全体に悪い影響が広まる前に早い段階で抑止することが大事であり、先生に抑止する手段を与えないといけない。そのためにはこの心得を改正しないといけない。

(渡邉委員)
そうすると、出席停止という言葉は削除できる。心得を変え、問題行動・反社会的行動に対する手段も持つことができれば、出席停止という言葉は削除できる。

(品川委員)
誰にとっての問題行動なのか。発達障害があったり虐待されていたりする子供たちにも配慮して欲しい。診断されていない子、気がつかれていない子は少なくない。
(門川委員)
50年代に校内暴力等で学校が荒れていた。その繰り返しの面もあると思う。親の世代が50年代の学校が荒れていた時代の子供たち。だから大変な面も多いと思う。

(池田座長代理)
切れるのではなく、教育的な愛情を保つのが必要。まとめ直しをさせていただきたい。

ここまでで18ページである

個人的には品川委員を応援しているのだが
生々しい議論が再現されている
マスコミは何を伝えたのだろうか?

ところで自分は読みながら長々と引用したのだが、
よくまとめてあるページがあった
http://d.hatena.ne.jp/nikubeta/20061225
オシテオサレテ

さて、マスコミで大々的に報じられてる「塾近視いや塾禁止」
これについては、意外に断片的に報じられている気がする。というのは、我々現場からすると
来年どうなるんだろう?というのがこの「放課後子供プラン」である

○「放課後子供プラン」について
○事務局より資料に基づき「放課後子供プラン」(資料2)の説明
(白石委員)
「放課後子供プラン」は地域活性化の大きなチャンス。共働き家庭とそうでない家庭の子供が一緒に遊べる場を作っていく。また、学力がもう一歩の子供を一緒に育てる、共育ての場である。そういった壮大なテーマを書き込んでいただいきたい。主役は子供、子供がどうなるべきか、ということで骨太のメッセージを出して欲しい。
(小宮山委員)
これは、ボトムアップで提案されてきたのか、それとも、文科省厚労省トップダウンで計画されたものか。
(山谷総理大臣補佐官)
今まで文科省厚労省がバラバラにやっていたものを合わせて、さらに国が交付税措置として、全国の公立小学校で、出来るようになるもの。単純に計算すれば、一校あたり500万円くらいの予算となる。
(小宮山委員)
子供の立場になると、自由な時間が足りなくなるのではないか、ということを心配している。
(山谷総理大臣補佐官)
参加は自由。遊びたい子だけが遊ぶもの。遊ぶ場がないので、校庭や体育館を開放しましょうというもの。
(小宮山委員)
子供は遊ばないと伸びない。
(野依座長)
塾をやめさせて、放課後子供プランをやらせといけない。塾は出来ない子が
行くためには必要だが、普通以上の子供は塾禁止にすべきだと思う。
(葛西委員)
今は中学の受験が主体となって、学校のシステムがおかしくなったので塾が生き残っている。しかし、順番が逆で、塾禁止の前に公教育の再生が先である。
(野依座長)
公教育を再生させる代わりに塾禁止とする。それくらいのメッセージを出していいのではないか。昔できていたことが何故今できないのか。我々は塾に行かずにやってきた。大学も誰でも入れるようになっている。難しくない。塾の商業政策に乗っているのではないか。
(葛西委員)
しかし、日本の数学のレベルは学校ではなくて、塾によって維持されている、という面もある。
(野依委員)
それは学校がやるべきこと。もちろん学校は再生させなければならないが、その代わりに塾をやめさせる。そして、遊びだけではなく、文化・文芸を勉強する。
(事務局)
公教育が再生されれば、自然と塾は競争力を失っていく。再生されれば結果的になくなる。再生が先にある。
(陰山委員)
昔と違って、体で感じて勉強することがなくなっている。それを考えると何らかの形で人工的に補ってやることが必要。
塾で問題なのは、勉強のさせ方だと思っている。睡眠時間を削って勉強すれば良くなるという、やらせ方が良くないと思う。昨今、学力が落ちていると言われているが、競争社会の中で小さい頃から勉強をやって、塾も行って、それでも学力が落ちているのはどういうことか。
(野依座長)
私は文化力の低下だと思う。算数、数学だけやっていても力がつくものではない。だから放課後子供プランは是非ともやらなければならない。
(小宮山委員)
学力が落ちてきたかどうかは非常に難しい。以前とは学問分野も変わっており、明確には分からない。ただ国語力は明確に落ちたと思う。
(陰山委員)
そういうことを考えると、教育内容の問題や生活習慣の問題について、もう少し調査して、エビデンスをとった上でやっていかないと駄目だと思う。文科省の学力テストで生活習慣のアンケートも同時に行われる。そういうデータからエビデンスをとって考えて、改革の方向を決めて欲しいとも思う。
(小宮山委員)
ちゃんと朝ごはんを食べて、睡眠をとることが大事ということは明らか。先の学力の問題と分けて考える必要がある。
(野依委員)
我々のころは、部活もやって、その後、休憩してご飯を食べて、勉強していた。塾も行っていない。
(小野委員)
テクニックばかり教えたから学力が落ちた。それと学問の領域が広がったから。
(小宮山委員)
確実にいえることは、抑える教育は駄目。伸びる子にはどんどん難しいことをやらせることが必要。
(中嶋委員)
野依座長がおっしゃったように塾禁止ぐらいの大きい提言をやらないと。
(小野委員)
韓国では、かつて公務員の子供が塾に行く事は禁止していた。今はやめているが。
(事務局)
入試をやめて、卒業試験にすれば塾はいらなくなるかもしれない。塾禁止が先ではない。
(中嶋委員)
第3分科会ではそれをやろうと私は思っている。
(野依座長)
今の日本の大学生が世界的に見てレベルがどうかも大事なこと。世界に負けている。
(中嶋委員)
昔は英語力も高かった。外国と比べなくても、昔の日本と比べても、英語力は落ちた。これで国際社会をリードできるか。
(小宮山委員)
1つには平均的な生徒層の学力をどうやってあげていくかという問題がある。2つ目には危機管理的な問題がある、先生の身を守る必要のあるような状況をどうするのか。もう1つはリーダーをどうやって育てるのかということ。この3つは分けて考えないといけない。
(池田座長代理)
これらはすべての分科会の横串になること。縦横で上手く括ったほうが良さそう。
(野依座長)
人間の能力は違う。努力しても、できないものはできない。適性がある。
(小宮山委員)
99%の努力と1%の才能というが、その1%があるかないかは大きな違い。
(品川委員)
日本ももっと gifted の教育をやったらいい。
(小宮山委員)
それは全体でやることではないでしょう。
(小野委員)
伸びる子は伸ばす。時間のかかる子については丁寧にやる。悪平等をやめること。
(野依座長)
200 人に 1 人、とてもよくできる子供がいる。それを伸ばさないといけない。
才能ある子は国の宝だ。
(渡邉委員)
大学受験を卒業にもって行くとか、ゴールを変えることによって塾のあり方は大きく変わる。塾禁止はそういう形で実現できるのではないか。
(野依座長)
大学と高校の信頼関係が大事。高校が書いた成績書が信頼できないから、もう一度テストをすることをやっている。
(池田委員)
企業が変わり、大学が変われば、当然、高校、中学と下りていく。上から変える必要もあると思う。
(門川委員)
飛び級的なものもやったらいいという意見があるが、日本では、それを目指してまた塾に行くなんて事にもなり、難しい。
(野依座長)
それはやり方の問題。みんなが上昇志向を持つことは大事。
(小宮山委員)
制度を変えた時にどうなるかをよくシミュレーションする必要がある。日本で大学入試をやめてどうなるか。結局勉強しなくなるだけ。教育改革は現状を良く見ながらやらないと間違える。
(陰山委員)
何でそういうことになるかというと、競争だから。競争に勝つために掟破りをする。何時に寝ようが、徹夜しようが合格すればいい。それでやってもテストではいい点を取るかもしれないが、本当の基礎力はついてない。
(小宮山委員)
大学もまずやることは、入試をやめることではなく、卒業をきちんと認定していくこと。企業も大学で採用するのではなく、人をきちんと見て採用して欲しい。
(野依座長)
入学試験のあり方もいろいろあると思う。これからワールドワイドな頭脳獲得合戦になった場合、全員試験する訳にいかない。アメリカの一流の大学院では試験はしていない。
(小宮山委員)
している。面接で厳しい試験をしている。
(野依座長)
中国などにはエージェントがあって、そこの推薦状で学生を取っている。
(小宮山委員)
MIT などは推薦状で来た学生をしばらく見て、駄目だと思うと、そこからの推薦は受け付けないとしている。チェック機能を働かせている。
(川勝委員)
大学の場合は、外国から来る時には、BA がないと入れない。BA、MA、PhD はグローバルスタンダード。どんなにいい学校を出ていても、世界では評価されないが、PhD は世界標準。出口のところで高いものをあげれば、人は集まる。この辺りは、第3分科会を中心にやること。

私の読み方がおかしいのかもしれないが野依さんは、「放課後子供プラン」を実施するためには「塾」がじゃまだと言いたいのではないだろうか?
もちろん、それほどまでして実施する「放課後子供プラン」は何者だと言うことになるが
文部科学省主管の「子どもの居場所づくり」と厚生労働省主管の「放課後児童クラブ」が連携するものであるらしい
探しまくってようやくたどり着いた
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/09/s0929-5.html
厚生労働省:放課後子どもプラン全国地方自治体担当者会議資料

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/09/dl/s0929-5a.pdf