沖仲仕

さきほど、「華麗なる一族」を見ていたら
テロップで「沖仲仕」という文字が出た
「確か差別用語放送禁止用語」だった気がしたので
ネットで調べてみると・・・・・
自分の記憶は親戚宅の
差別用語―ゆたかな日本語をめざして (1976年) 」汐文社刊だったが・・・
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Vega/8361/zasugaku/housoukinsiyhougo.html
放送禁止用語
こんなサイトがあった

http://www5e.biglobe.ne.jp/~yotteman/minato.htm#%82S%81D%89%AB%92%87%8Ed%81i%82%A8%82%AB%82%C8%82%A9%82%B5%81j
港の仕事

広辞苑には「はしけと本船との間で荷物の揚げ下ろしをする人夫」と書いてますが、私はあまり正しい表現でないと思います。はしけと本船の・・・は、それと限りません。今では岸壁での揚積が大半です。又、人夫という表現も的確でないように思います。彼らは港湾作業として必要な幾つもの免許を取得していますし、経験と実績に基づいた高い能力を有し仕事を遂行します。私は特殊技能者と記すべきではないかと考えます。
 
この沖仲仕という呼び方については、蔑称・差別用語とまではいかないが、NHKや民放等の放送局またはマスコミが自主的に決めた「放送上さけたい用語・いいかえ用語」のBランク(A…使用しない。 B…文脈により使用しない。または、特別な場合意外は使用しない方がよい。 C…注意して使用する。)に位置付けされているため、現在では港湾労働者と呼ぶほうが良いことになっているようです。理由は単純に、間違った悪いイメージからではないかと推測します。ちなみに町医者(開業医)というのはBランクで、やぶ医者(医師)というのはCランクです。(なにがどうなのかよくわからないでしょ?)良くご存知のスチュワーデスはBランクで、キャビンアテンダントなどと云い返られたそうですが、それがどうしたと言う感じ。飛行機内で「スチュワーデスさん」と呼んで無視されることはありません。
私個人としては、「港湾労働者」という硬い言い方よりも、悪意が無い限り「沖仲仕」の方が職人というか、粋でイナセな感じがして良いと思うのですが、人それぞれ受け取り方が違いますので一概には言えませんね。(余計な話ですが、私が勤める大阪港では「気が優しくて力持ち」的の上、結構男前の方が多いです。)
ですから、私が考えるに町医者、スチュワーデス、沖仲仕、どれも尊敬して呼称するに問題はありません。
 
港湾労働者を英語では Stevedore 米国では Longshoreman と言います。荷役関係人をステべと呼ぶのはここからきているのでしょう。私も本船に行き一航士に会って、まず口にするのが
「Good morning sir, I'm Stevedore's Foreman.」
です。
(日本英語なのでしょうけど、日本語を英語に直すときには、船内荷役業をStevedoring、沿岸荷役業をLongshoring、と区別してるみたいです。)
 

このサイトも記録しておきたい
http://members.jcom.home.ne.jp/ksmiracle/  Love Cream Puff
http://members.jcom.home.ne.jp/ksmiracle/Kokugo/Taboo.html 「差別語」「放送禁止用語